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2004年11月12日から11月30日までの=院長日誌補足=


2004年11月12日(金)

 丸々二ヶ月も放置してしまった。
 日誌に書くネタがなかったわけではない。むしろ、書きたいことはヤマのようにあったのだが、なんとなく筆が進まなかった。

 キーボードで「筆が進まない」という表現はおかしいかも知れないが、まあ「下駄というモノをほとんど使わなくなった現代でも下駄箱という言葉が生き続けている」という例もあるので、構わないのではないかと思う。

 今後、少し趣味のことについて掘り下げて書いていこうかな?とも思っている。
 というのもこの二ヶ月間くらい、日増しに欲しいという欲求が強くなっている「デジタル一眼レフカメラ」を近い将来買っちゃおうかな?と目論んでいるからではある。

 さほど気合いが入った趣味というわけではないが、「写真」は少年の頃からの趣味であった。
 家の中には、今は全く使わなくなったフィルム一眼レフやレンズがゴロゴロしている。

 いずれもさほど高級な機種ではないし、レンズも普及品ばかりではあるが、ほとんど使わなくなって久しい。デジタル一眼レフを購入すれば、古いレンズにも再び命を吹き込まれるに違いないと思う。



(撮影:PENTAX Optio S)


2004年11月13日(土)

 昨日の画像の右下に写っているカメラはRollei 35SEという比較的珍しいカメラ。
 ローライと発音するこのメーカーはドイツの由緒正しいメーカーであり、主に「二眼レフ」というジャンルのカメラで隋一と言っても過言ではない地位を築いた。

 今でこそ二眼レフはほとんど過去の遺物に過ぎないが、ローライが最初に二眼レフを開発した維持もあるのだろうか、現在も生産を続けてはいる。

 ローライ社の歴史を見てみると、ローライ35というカメラは1966年に初期型が発売されている。個人的な紹介のページでも書かれているが、このカメラはいたるところにダイヤルやらボタン、レバーが並んでおり、極めて使い辛いクセに妙にメカっぽいところにカメラ好きのツボがくすぐられて今から25年ほど前に購入してしまった。

 買った機種はいちおうローライ35の中では最高機種の35SEというモノだが、当時でもそれほど高いプライスタグではなかった。



(撮影:PENTAX Optio S)


2004年11月15日(月)

 昨日は本当に久しぶりに「フィルムカメラ」を持ち出した。
 12日の画像の一番右に写っているカメラとレンズを試すためである。

 ここについているレンズは「スーパータクマー55mmF1.8」というレンズで今から30年以上も昔のレンズである。

 本当に本当に久しぶりに露出も自分で調整し、ピントも自分で合わせて撮ったが、24枚撮りのフィルムのうち半分くらいは露出ミスかピンボケでまともに撮れていなかった。

 久々に写真を撮る難しさを痛感させられた。

 「古い喫茶店」

 (撮影:PENTAX superA / Super-Takumar 55mm F1.8)


2004年11月16日(火)

 一昨日フィルムで写真を撮り、現像に出しに行った写真屋の店長とちょっとカメラ談義を交わした。

 店長「いいカメラとレンズですね。今は珍しいから貴重なものですよ」
 ボク「いやぁ近々一眼レフデジカメが欲しくて、レンズのテストで持ち出してみたんですよね」
 店長「一眼レフデジカメはまだまだ発展途上だからあと5年は待った方がいいよ」
 ボク「そうですか・・・でも一般的なアマチュアにとってはもう十分な性能に達していると思うし、整理・保管が便利だし・・・」

 そんなような会話だった。
 デジカメはここ1〜2年で、よほど大きく引き伸ばすということをしない限り「プリント用フィルムを用いた画像」に遜色ない画像を撮れるようになってきていると思う。

 もちろんフィルムカメラでプロ用のリバーサルフィルムを用い、丁寧に撮られた写真にはまだまだ及ばないとは思うが。

「夕刻のレストラン」

(撮影:PENTAX Optio S)


2004年11月21日(日)

 前々から薄々購入を目論んではいたのではあるが、本日PENTAX *istDSというデジタル一眼レフを購入した。

 まず、理屈抜きに「コンパクトデジカメ」とは一線を画した楽しみがある。
 念願のデジタル一眼レフカメラ手に入れられて今日一日撫で回していた。

「笛を吹く少年」

(撮影:PENTAX *istDS / SMC PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6)


2004年11月22日(月)

 あまり知られていないらしいのだが、PENTAXというメーカーは昔っから実直なメーカーで、主にカメラや双眼鏡などといった光学製品一筋に歩んできた会社である。
 OA機器とかAV方面へ手を広げるカメラメーカーもある中、ほとんどカメラ一筋で生き延びて行くのは大変だろうと思うが、そのひたむきな姿勢に地道なファンも多い。

 さて、このPENTAXの最新のデジカメではあるが、30年も40年も前に作られたレンズを「着けて、写すこと」ができるのである。
 それがこのメーカーの、このカメラの最大の魅力の一つではある。



(撮影:PENTAX Optio S)



2004年11月23日(火)

 ウチの前の道路で工事が始まって約半年・・・
 そろそろ佳境である。っていうか雪降り積もる前にちゃんと終わってくれるんだろうか?・・・

 工事に使われる機械は大抵無骨で詰まらなく、写真の対象になりうるようなモノはあまりないが、たまには面白い造形に見えるものもある。

「ロケットエンジン?」

(撮影:PENTAX *istDS / Super-Takumar 55mm F1.8)

 あたかも「ロケットエンジンのノズル」のように見えたこの物体は夜間の工事現場を照らす照明車。



2004年11月24日(水)

 ヤバいなぁ。デジタル一眼レフ面白すぎ。
 今を去ること20年くらい前・・・大学生の頃に普通のフィルム一眼レフで遊んでいた頃の感覚が甦りつつある。

 とにかく便利。きれい。安い(フィルム写真に比べてという意味で)。


「寸詰まりのクルマ」

(撮影:PENTAX *istDS / SMC PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6)

 画像の縦横比が35ミリフィルムと同じ3対2のため、コンパクトデジカメの4対3から比べると横にやや長い。横位置の写真ではむしろパノラミックに感じるが、縦位置の撮影はフレーミングがちょっと難しく感じてしまう。

 そうそう、この*istDSというカメラ、デフォルトの「鮮やかモード」で撮ると、赤が飽和しやすいらしい。まして上の写真は夕刻。クルマの赤がすっかり潰れてしまった。


2004年11月25日(木)

 クリスマスまであと一ヶ月だ。
 毎月「25日」という日付けを見ると必ず「クリスマスまであと○ヶ月」と思ってしまう。
 思考回路がお子ちゃまなのか、おめでたいのか・・・

「出番は一ヶ月後・・・」

(撮影:PENTAX *istDS / SMC PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6)

 気が早い店舗などでは、二ヶ月も前からクリスマスの飾りつけを始めたりしている。

 ウチの診療室では一週間くらい前からクリスマスキャロルを流す。あんまり早くから流し始めると飽きちゃうから・・・(ちなみに↑の写真はウチとは無関係。近所の小洒落た雑貨屋さんのショーウィンドウズXP)



2004年11月26日(金)

 ボクの写真の撮り方は「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」方式である。
 だから昔はフィルム代がバカにならないのでモノクロ(白黒)ばかり撮っていた。
 現像や引き伸ばしも自分でやっていた。これが結構楽しかった。

 大学を卒業し、暗室が使える環境から遠ざかってしまい、自然と「趣味としての写真」も撮らなくなっていった。

 デジタル一眼レフは、まさに「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」ために生まれてきたようなカメラであると思っている。

 露出制御は様々な方式が選べ、ちょっとずつ露出をズラして3コマ連続で撮るなどといった芸当も惜しげもなくできる。フィルムカメラでもそういう機構が付いているカメラもあったが、一コマ撮るのに3コマのフィルムを消費するというのは如何にも勿体なかった。

 そして撮った写真を保存しておく「メモリーカード」と充電池さえあれば、ほとんどランニングコストを無視してばんばんシャッターを押すことができる。失敗も恐れる必要がない。

 幸せな時代になったものである・・・

「抱擁」

(撮影:PENTAX *istDS / Super-Takumar 55mm F1.8)

 昔を懐かしんで「モノクロ」にしてみた。

 モノクロの場合、粒子が目立たなくなるのでかなり画質を落としてもさほど酷い画像にならないというメリットがある。



2004年11月27日(土)

 札幌はもう大分寒い。
 初雪以来、まとまった雪は降っていないが、朝の最低気温は0℃近くまで冷え込むくらいになってきた。

 台風18号で倒れた樹木だろうか?
 倒木に這うように小さな花が咲いていた。結構冷え込んでいても花って生きているんだなとちょっと感動。

 虫なんかとうに飛んでいないに、どうやって受粉とかするんだろうか?とちょっぴり心配したりもした。

「枯れ木に花」

(撮影:PENTAX *istDS / Super-Takumar 55mm F1.8)

 画像にポインタを置くとタイトルが表示されるようにしてみた。
 色々なblogのページに載っている画像の大部分そのような仕様になっているのを参考にしてみた。



2004年11月28日(日)

 写真を撮る時、人物が写り込む時、結構気をつかう。
 なんらかのカタチで世に問う時、「肖像権」が関わってくる可能性があるからである。

 まあ横を向いていたり、後ろ向きだったらほとんど気にしなくてよいのだが。
 っていうか一般に外で撮る分には本当はそんなに気にしなくてよいとは思う。

 だってテレビとかでも結構歩く人とか写りこんでいるものだし・・・

「夕刻の画廊」

(撮影:PENTAX *istDS / Super-Takumar 55mm F1.8)

 夕刻の画廊。渋いレンズに渋い被写体。ただそれだけ。



2004年11月29日(月)

 めっきり冷え込んできた。
 朝は氷点下。それでもカメラを持ち出して朝の散歩に出かけたりする。
 水溜りも凍っている。

 ときおり雪もチラつくが、まだ積雪はない。

「ブラックホール」

(撮影:PENTAX *istDS / SMC PENTAX-M 85mm F2)

 札幌にゆかりのある彫刻家(?)にノグチイサムという人がいる。
 市内のところどころにモニュメントのような作品や、「公園全体がノグチイサムの作品」というところもある。

 こういうのが格好の被写体になったりする。

 ↑の写真は市内大通り公園の一角にある「あるモノ」の一部である。
 何なのか、種明かしは明日。



2004年11月30日(火)

 市内は本格的に雪が降って積もってしまい、一夜にして銀世界になってしまった。

「雪は積もり始めがキレイだ」

(撮影:PENTAX *istDS / SMC PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6)

 こういう条件で写すのは難しい。
 でもデジタルなら何枚失敗しても条件を変えて写せるので非常にリーズナブル!

 それはさておき、昨日の物体の正解。

「黒い蝸牛」

(撮影:PENTAX *istDS / SMC PENTAX-M 85mm F2)

 見てもよく判らないかも知れない。
 実物を見てもパッと見、単なるモニュメントにしか見えない。

 これは滑り台である。
 裏の穴から入り、階段を登って行き、上から螺旋を描いて滑り降りる仕組みになっている。

 螺旋の滑り台は上から下が見えない。下からも上が見えない。
 滑ったことはないが、結構スリルが味わえそうである。

 もっと大きな螺旋状の滑り台が郊外の公園にある。やはりノグチイサムの設計。
 恐らく冬は遊べないだろうから、来年雪が融けたら行ってみようと思っている。

  

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