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「間違いだらけの歯医者さん選び」

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「はじめに」
 歯科医師になって、ちょうど10年が経過いたしました。
 恐らく現役で働いていらっしゃる歯医者の先生は、下は24,5歳から上は70歳位の方までたくさんいらっしゃいます。
 
そういう意味では、僕はまだまだ青二才の「ひよっこ」だと自覚しております。
 偉そうな事をここで書くつもりはさらさらございません。
 仮に偉そうに見えることでも、それは自分への戒めの意味も込めて書かれていると解釈して下さい。

 「間違いだらけの車選び」という本がございます。国産車から外車までかなりの車種を網羅して、やや辛口の評論が書かれている本です。車に関心のある方なら、一度は目にしたことがあるかなと思います。(車に関心のない方ごめんなさい)

 僕はよく、患者様に治療などの説明をするとき、別の事に例えます。
 治療を全て終了した方にも、「調子が悪いところが無くても、車と同じように定期的な検査が必要ですよ」
入れ歯を入れた方に、「車と同じで一ヶ月は慣らしが必要です」
保険の治療を、国産の軽自動車に例え、自費の(保険外の)治療は高級外車に例えます。
(別に国産の軽自動車を馬鹿にしているわけでは決してございません。あくまで例え話として呈示しているだけです。同様に、保険の治療を馬鹿にしているわけでもございません)

 50万円で買った車も500万円もする車も、タイヤが4つついて、走って曲がって止まる、という基本的性能は同じです。違いはステイタスであり、極限状態の性能であり、安全性などです。
 でも500万円する外車も故障はしますし、定期的な検査も必要です。ぶつけたらへこむし、絶対故障しないという保証もありません。逆に国産の軽自動車でも結構走るみたいだし、安全性も向上してきています。

 こういう風に例えると、患者様に理解してもらいやすいのです。
 そこで、「間違いだらけの歯医者選び」というタイトルをつけました。

 僕は自分自身、歯科の治療を受けるのは大嫌いです。恐らく世の中に積極的に歯医者さんの治療を受けるのが大好きと言う方は、そう多くはいないだろうと思っております。
 歯科医師は「やられたら嫌なこと」を他人にやらなくてはならない職業です
 
 僕は、歯科医師たるもの最低限そのことだけは念頭に置いて仕事に携わらなければならないと思っています。
 歯医者も人間ですから万能ではありません。常に100%を目指していても、結果が必ず100%になるとは限りません。
 患者様も人間です。頑張ってコミュニケーションをとって信頼関係を築こうとしても、うまく行かない場合もあります。人間同士のお付き合いですから、相性もあるでしょう。

 歯医者さんにも様々なスタイル、治療方針があります。患者様にも様々な考え方があります。
 このコーナーが、自分にマッチした歯医者さんを選んで頂く際のほんの一助にでもなれば、と槁を進めてまいります。

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