「間違いだらけの歯医者さん選び」
7-5: 上手な歯科のかかり方(5) |
歯医者にかかるということは、僕はとても勇気がいることだと思います。実は恥ずかしながら僕も歯医者さんが大嫌いでした。(今でも嫌いです) 口の中で、見えないところで何かされるということ自体、恐怖ですよね。患者さんの恐怖心は察して余りあるものがあります。 さて、この歯医者さんにまかせてみるか、という気になったらあとは治療を受けてみるしかないです。 治療の方法、手順に関しては個々の歯科医師で千差万別ですので、どういう治療が良い、悪いということは一概には言えません。 歯を残すか、抜くか。神経を残すか、取るか。ブリッジにするか、入れ歯にするか。といった選択はそれぞれの症例によっても異なりますし、また、患者さんの価値観や通院の都合によっても左右されることです。 ただし、患者さんであるあなたの「納得」が必要です。 とにかく納得して治療を受けていただきたいのです。 時々患者さんが「どこそこの歯医者で、この歯を抜かれた」という表現をされる方がおります。抜かれたというのは、どちらかと言うと受動的で、かつ「抜きたくなかったのに抜かれた」というニュアンスを含んでおります。 少なくとも僕は「あそこの歯医者さんで抜いてもらった」、と言われるようにしたいです。 さて、何らかの治療が終わったら会計が待っております。最近では領収書をくれない歯医者はさすがに減ったと思われますが、相変わらず交渉を持ちかける歯医者もあるそうです。 例えば、「領収書が必要なら50000円、必要なければ40000円」といった具合です。 これは「脱税」目的です。中には領収書を出してくれと言ったら、文書料名目で金を取られた、なんていうヒドイ話も耳にします。 まず、何も言わなくても領収書(レシートでも構いません)が出てくるかどうか見てみましょう。もし、領収書が出てこなかったら請求しましょう。それでも何だかんだ言っていたら、「もういいです」と言って、二度とその歯医者に行かなければいいのです。 もし、ここまでで不快に感じるところがなかったら、そのまま通院して構わないと思います。 もし、今まで述べたことで、ひっかかることがあり、あなたが通院できる範囲で別な歯科医院があれば、即変更してみてもいいかも知れません。転院は自由です。違う歯医者さんに行ってみたらまた違った観点で治療を受けられるかも知れません。 気に入った歯科医院が見つかるまで探せばいいのです。もし、最初に行った歯科医院でどうしても「歯を抜きましょう」と言われ、あなたが抜きたくなければ、抜かないで治療してくれる歯科医院を探すしかありません。 そして、気に入った歯科医院が見つかったら「一連の歯科治療」を全て受けてみることです。 歯医者を探すとき、口コミや評判をあてにすることも多いと思います。 「あそこは痛くない」とか、「あの歯医者は乱暴だ」とか、「どこそこは優しい先生だ」などなど・・・。でも気をつけていただきたいのは、その評判が「全て」ではない、ということです。 「痛くないけど、治療は下手」かも知れませんし、 「乱暴だけど、治療が早い」かも知れませんし、 「優しい先生だけど、治療費が高い」かもしれません。 以前も書きましたが全ての患者さんに100点満点をつけられる歯医者は、恐らくないと思います。あなたにあった歯科医院を見つけていただくしかないのです。 |