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「間違いだらけの歯医者さん選び」

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7-4: 上手な歯科のかかり方(4)
 て、あなたは診療室に入りました。「この歯医者さんにまかせても大丈夫か」見極めが大事です。もし、「どうしてもこの歯医者にはかかりたくない」と判断される場合は、いつでも帰れる口実を用意しておきましょう。
 何でもいいです。「急に具合が悪くなった」でも、「あ、大事な用事があるを忘れていた」でも結構です。

 ず診療室が綺麗かどうか、見まわしてみましょう。これはもちろん「新しいかどうか」ということではありません。器具が雑然としていたり、そこらへんに埃が舞っているようでしたら、先ほどの口実をもって帰りましょう。

 に先生が「挨拶」するか着目してみましょう。初めて会う人に挨拶できないというのは、歯医者たる以前に、人間としての資質を疑いましょう。さらに、何も言わずにあなたが座った椅子を倒すようでしたら、即帰った方がいいです。
 これから先も「何かされるとき」説明なしに検査なり治療なりされる可能性があるからです。

 診査なり検査は、その先生ごとにスタイルがありますので、とやかく言いませんが、一応「気になるところ」だけでなくお口の中全体を調べる方が、いい歯医者です。

 通り診査し、必要ならばレントゲンなどを撮ってもらったら、その内容を説明するかどうか着目しましょう。特に撮ったレントゲンは必ず見せてもらいましょう。どこがどう悪いのか、そしてどんな治療をしなければならないのか位は説明が欲しいところです。
 ここは非常に大事なポイントです。ここで説明がなかったら、「必要もないところも治療される」可能性があります。もし何も説明がなかったら、また口実を持ち出して帰りましょう。くどいようですが、すごく大事なことです。
 
 どい話を聞いたことがあります。ある歯医者に行って
「痛みがひどくて一週間我慢したのですが、耐え切れず来ました」という患者さんに
「じゃあ、一週間我慢できたのだから、もう一週間我慢してみなさい」と言われた患者さんがいます。
 多分、2週間我慢して、それでも痛かったら「2週間我慢できたのだから、もう2週間我慢しなさい」と言われるのがオチのような気がします。
 こういう歯医者は、患者さんの痛みに関して完全に「ヒトゴト」だと思っております。
 そして、痛かったらもっと早くくればいいのに、一週間も放っておく方が悪い、と思っているのです。

 前の槁でも書きましたら、もし「何でこんなになるまで放っておくの」と怒り口調で言う歯医者も考えものです。理由は「2−2 歯医者の腕前(2)をごらん下さい。

 こまでであなたがその歯科医院を立ち去っていなかったら、いよいよ治療を受けることになります。もし今までで疑問に感じることがありましたら、もう一度考えてみましょう。疑問は先延ばししない方がいいです。
 
 えば、どうしても歯を抜かなければならない患者さんがいたとします。僕はなぜその歯を抜かなければならないか「患者さんが納得するまで」説明しているつもりです。
 でも実際はどうかわかりません。患者さんは僕の目からみて「納得」しているように思われても心の中では納得されていないかも知れません。そういう時は、申し出ていただいた方がありがたいのです。こんな具合にです。
 「確かに先生のおっしゃることはよく判ります。でも私はどうしてもこの歯を抜きたくないのです」

 ぜなら、もし心の中でふんぎりが付かないまま歯を抜かれたら、こころのどこかで「抜きたくもない歯を抜かれた」という心理状態になります。これが時間がたちますと、「抜かなくてもいい歯を抜かれた」と変化する場合があります。人間「喉元過ぎれば熱さ忘れる」生き物ですので・・・
 
 、言うわけで、僕は「歯科医学的に」その歯をどうしても抜かなければ「いい治療ができない」場合でも、患者さんが抜くことに心から同意していただかなければ、本当は先には進めないと思っております。 

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